iPhoneの5G対応はiPhone12からです。
なおiPhone12の発売予定は2020年秋と言われてきましたが、新型コロナウイルスの影響で「遅れる」とも「遅れない」とも言われており、情報がかなり錯綜気味です。
今回はキャリアの動きを含めたiPhoneの5G対応と、iPhoneが5Gに対応して何ができるのかについて解説します。
iPhoneの5G対応はいつから?iPhone12?
(出典:Cult of Mac)
iPhoneの5G対応はiPhone12からと言われています。
ファーウェイやサムスン、シャープにSONYまで5Gを出している中で、かなり出遅れて発売されることになりますね。
予定されているA14チップにQualcomm製の5Gモデムが搭載され、
- 12 Proには6GB
- 12には4GB
のメモリも相まって、今まで以上の快適さが期待できます。
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5月発売のiPhoneSE2は5G非対応
5月に各キャリアからiPhoneSE2(iPhone9)が発売されましたが、みなさんご存知の通り5G非対応です。
5G対応のiPhone12の発売はいつから?
5G対応のiPhone12の発売日は冒頭の通り情報が錯綜しており、未定です。
通常スパンで来るなら9月ですが、3月末の段階で
- 「予定が遅れる」と聞いたサプライヤー
- 「予定通り生産してくれ」と言われたサプライヤー
の両方がいるのです。
新型コロナウイルスの顛末が見えず、また仮に9月までにパンデミックが収束したとしてもAppleの発表が通常通りあるのかも微妙なところ。
Appleには「5GのiPhoneを盛大に売り出さねばならない」という思惑があるからです。
“Supply chain constraint aside, Apple is concerned that the current situation would significantly lower consumer appetite to upgrade their phones, which could lead to a tame reception of the first 5G iPhone,” said a source with direct knowledge of the discussion. “They need the first 5G iPhone to be a hit.”
Source:Nikkei Asian Review
「サプライチェーンの制限は置いておいても、人々の『iPhoneを買い換えたい欲求』が大幅に低下しかねない今の状況が厳しい、とアップルは懸念している。
最初の5G iPhoneデビューがコケるのは痛い」
「今後iPhoneの5Gを盛大に売り出すためにも、最初の5G iPhoneは華々しくデビューを飾る必要がある。」
といったところでしょうか。
3大キャリアの5G対応状況
前述の通り、Androidスマートフォンではすでに5G対応機種が発売されています。
そして5G対応のiPhoneが発売される前ではありますが、携帯キャリア各社では急ピッチで基地局の増設がされています。
ドコモ、ソフトバンク、auの3大キャリアの5G対応状況について確認してみましょう。
ドコモはいつから?
ドコモは3月25日に5G通信サービスが開始しました。
とはいえまだ全国150箇所ということで「エリア」というより「スポット」という状況です。
今後、
- 2020年6月:全都道府県に導入
- 2021年3月:全政令指定都市に導入、全国500箇所以上の導入
を目指すとしています。
また対応機種としても3月末の執筆現在で
- Galaxy S20 5G SC-51A
- AQUOS R5G SH-51A
の2機種のみで、順次拡大予定です。
ソフトバンクはいつから?
ソフトバンクの5G通信サービスの開始は3月27日です。
ソフトバンクは基地局を増やすというより、4Gの基地局を5G通信サービスに転用する方向に積極的。
4Gと5Gを動的にスイッチできる「DSS(Dynamic Spectrum Sharing)」という技術も実用化しています。
2021年には人口カバー率90%を目指しています。
auはいつから?
auの5G通信サービスは3月26日に開始されました。
2020年3月段階では、全国15都道府県の一部エリアのみの提供。
2020年の夏以降に全都道府県の主要都市に展開、
- 2021年3月には約1万
- 2022年3月には2万以上
の基地局を増設する見通しです。
iPhoneが5Gになってできること
iPhoneが5Gになってできることってなんでしょうか。
- 映画が数秒でダウンロード
- ARやVRがどうこう
といわれても正直実感わきませんよね。
簡単にいうと、4Gではあり得なかった膨大な容量のコンテンツがiPhoneで利用可能になります。
クラウドストレージがもっと身近に
iPhoneが5Gに対応することによって、まずはっきりわかるのはクラウドストレージと内部ストレージの境目がなくなることです。
今は正直、iCloudに保存したデータを読みに行くのって地味にストレスが掛かりますよね。
とくに容量の少ないiPadで仕事をしている人には「あるある」ではないでしょうか。
5Gのになるとクラウドストレージの読み込みが爆速になるので、クラウドストレージでも内部ストレージでもあまり操作感に違いがなくなります。
ゲームはダウンロードしない
もう少し時間が進むと、「ゲームのダウンロード」という行為自体がなくなります。
クラウドストレージと内部ストレージの境目が薄くなるということは、ゲーム会社の莫大なデータセンターとiPhoneがオンタイムでつながることを意味します。
超高速通信によりゲーム会社の処理後のデータをストリーミング方式で受信できるので、「面白そうだな」と思ったゲームは即プレイ開始。
圧倒的に美麗なグラフィック、モーションのゲームでもインストール後のダウンロードなどありません。
実際ソフトバンクはNVIDIAと提携して、GeForce NOW Powered by SoftBankというサービスを始めようとしています。
GeForce NOW
Powered by SoftBankとは?ソフトバンクが提供するクラウドゲームサービス「GeForce NOW」の国内向けサービス。
ゲームで遊ぶときに発生する負荷がかかるデータ処理を
「GeForce NOW」のサーバー側で行った上でストリーミング配信するため、
高負荷な処理ができないパソコンやタブレット、
スマートフォンなどデバイスの種類を問わずに、
高性能を要求するゲームがいつでもどこでも楽しめるようになります。出典:GeForce NOW
2020年6月の正式リリースに向けて、現在事前登録受付中となっています。
「昔ってゲームいちいちダウンロードしてたよな!っていうかダウンロードって言葉久々に使ったわw」と友人と話す日ももうすぐそこかもしれません。
スポーツ観戦が変わる
もう少し時間が進み、やっとAR・VRの話になります。
いきなりですけど今のスポーツ中継って、カメラ遠すぎじゃありません?
もし複数のドローンなどに小型の360度8Kカメラを搭載して、ワールドカップ会場などに放つとどうなるでしょうか。
圧倒的に臨場感のある映像が複数のビューで同時に体験できるのです。
- 好きな選手に近いビュー
- ボールをひたすら追いかけるビュー
- 周りの選手たちの動きをひたすら研究するビュー
など、未来の人々は自分で好きなビューを選択可能です。
ビューを選ぶのがめんどくさければ、YouTubeなどで志向の合うネット配信者が選んだビューの配信を、配信者の実況付きで見るということにもなるでしょう。
もっと時代が進んでドローンの数が増えれば「SSチケット:カメラドローンを試合中自由に操作できます」みたいなのもあるかも。
自分の子供や孫に「昔の実況、カメラもっと寄れないの?動き少なくない?暇なんだけどwww」って言われるような日が来るかもしれませんよ。
iPhoneの機種変更、5Gはまだ先なので待とう
iPhoneが5G対応するのはiPhone12からで、iPhone12の発売は9月か、あるいはそれ以降か。
インフラの整備も今後数年かけて、少しずつ全国に広がっていく模様です。
とりあえず5Gを日常に使う未来はまだ先のようですね。
近い未来の5Gに期待を膨らませて、あと少し待ちましょう。
Sources: