iOS12でiPhoneに新しく加わった機能の一つ、ショートカット。
「家を出た時自動でWi-fiを自動でオフ」したり、ウィジェットからワンボタンで「音楽再生のおやすみタイマー」を設定できたりとかなり多彩なことができる印象です。
今回はショートカットアプリを初めて使う方に向けてアプリの使い方や作成方法、おすすめレシピをチュートリアル方式で解説していきます。
iPhoneのショートカットの使い方
ここまで読んで「それIFTTTじゃん」と思った方もいるかもしれません。
確かに既にAndroidなどでは『Tasker』や『MacroDroid』のようなサービスは存在していました。
しかし操作がすべて英語であったり、マクロの組み方が難しかったりと初めての方にはなかなか敷居が高い印象だったのです。
ところが今回紹介する『ショートカット』なら大丈夫、凝ったものならいざしらず簡単なショートカットならすぐにできてしまいます。
流石Appleですね!
iPhoneショートカットの使い方①:アプリを探す
「純製って言ってもそんなアプリあったっけ?」という方はまずはアプリ開くところから。
- ホーム画面にて画面を下にスワイプ
- 検索窓に「ショートカット」と入力
出てきたアプリを開きましょう
↑こんなアイコンです。
見つからない方はAppストアで検索してみましょう。
アプリを開くとシンプルな(味気ない)画面が表示されると思います。
以下iPadの画面での説明となりますが、iPhoneでも勝手は同じです。
iPhoneショートカットの使い方②:ギャラリーで雰囲気をつかもう
さて、今まで『自動化アプリ』的なものを使ったことのない方にはショートカットアプリが何をしてくれるのか未だに実感がわきませんよね。
まずは「ギャラリー」を見てみましょう。
ギャラリーをタップすると、既に出来上がっているショートカットをインストールすることができます。
色々あるのでショートカットでどんな事ができるのか雰囲気を掴みましょう。
個人的に面白いと思うのは「記事をメモにクリップ」というショートカット。
Evernoteの『Webクリップ』機能を、iPhone純製メモで代用するような機能です。
検索窓から「記事をメモにクリップ」でヒットするはずです。
使い方は
- クリップしたいサイトで共有ボタンを押す
- 下部の「記事をメモにクリップ」を押す
これだけで、記事が読み込まれ
- 題名
- 作成者
- URL
- 記事内容(テキストのみ)
がメモにクリップされます。
難点は保存されるのはテキストのみ、というところ。
そのためテキストメインのブログではメモ帳内でほぼ完結できても、画像メインのページでは正直URLのブックマーク止まりです。
しかし『文字検索で記事を探せるブックマーク』としての強みがあり、私はブラウザブックマークの上位互換とすら思います。
Apple製品でデバイスを揃えている方にはEvernoteより便利かもしれませんよ?
iPhoneショートカットの使い方③:自力でショートカットを作ろう
次はあなたが「こんな機能あったらいいな」という機能を自分で作っちゃいましょう。
「ショートカットを作成」というボタンを押すと自作ショートカット画面に移ります。
写真左側のメニュー内のそれぞれの項目から細かいタスクを選んでいって一つの流れを作っていくイメージです。
おすすめレシピ:音声入力で文字を起こしてEvernoteにメモ
ここからはチュートリアルに変えまして、私のおすすめレシピである
「音声入力で文字を起こしてEvernoteに自動でメモをする」
というショートカットを制作していきましょう。
- 入浴中画面が濡れてて文字が打ちづらい時のアイディアメモ
- ドライブ中スマホをいじれない時のアイディアメモ
など、スマホをあまり触りたくないような場面を想定しています。
個人的にはブログや登壇資料などの草案を頭からひねり出すときにも利用しています。
なお「やり方とかいいから完成したショートカットだけくれ」と言う方はこちら。
音声入力メモ制作手順
「音声入力でEvernoteにメモを残す」と言うとなんだか難しそうですが、実際は2つのコマンドを連結させるだけなので超簡単。
使うコマンドは
- テキストを音声入力
- Evernoteを追加
です。
では早速作ってみましょう、まず下の画面を開いてください。
『書類』から『テキストを音声入力』を選択
『書類』から『テキストを音声入力』を選択し、音声入力の設定を行いましょう。
「聞き取り停止」がデフォルトのままだと、入力したい内容全てを一気に話す必要があります。
つまりまだ話す内容が残っていても、いったん話が途切れたらその瞬間に入力が停止して自動でEvernoteに登録されてしまうのです。
「スムーズに話せる自信がない」と言う方は聞き取り停止を「タップ時」にしておくのが吉ですよ。
『App』から Evernoteを設定
次はEvernoteの設定です。
『App』をタップするとショートカットに使えるアプリ一覧が開きますので、Evernoteを探します。
Evernoteのアイコンをタップすると下の図のような画面になるので、まずはショートカットにEvernoteへのアクセス権をあげましょう。
このアクセスの許可の有効期限は最長一年間なので、一年後再びこの作業を行う必要があります。
ちなみにWorkflowは、ショートカットアプリの元となるシステムの提供元なのでご安心を。
アクセス許可が終了すると下の図のようになるので
- 「Evernoteに追加」
- 「ノートタイトル」
- 「現在の日付」
を順番にタップしていきます。
この作業により、Evernote内に保存されるノートのタイトルが「日付と時間」となります。
今回は誰しもにフィットするように日時にしましたが、この辺は慣れてきたら各自で設定しましょう。
なお日付と時間はそれそれフォーマットを選ぶことができますが、今回はデフォルトのままでいきましょう。
最後に下図の要領でEvernote内に保存する先のノートブックを選択しましょう。
最後に、画面右上の「次へ」をタップし名前を入力して完了です。
ホーム画面のウィジェットで試してみよう
ここまでの流れがうまくいっているかどうか、ウィジェットで確認してみましょう。
ウィジェットを開くと下のような感じでタップして起動できるようになっているはずです。
ウィジェットにショートカットがない場合
もしここでウィジェットにショートカットがない場合はウィジェットの最下部の「編集ボタン」からショートカットがウィジェットに表示されるようにしましょう。
ショートカットのなかにボタンが出てこない場合
通常問題ないはずですが、万が一ショートカットの中にボタンが出ない場合は該当するショートカットの設定を変えてやる必要があります。
ショートカットアプリ内、音声メモの右上の三つの点をタップして編集していきましょう。
そして「ウィジェットに表示」をONにしましょう。
なおここで「共有シートに表示」をONにすると、ブラウザなどのアプリ内「共有ボタン」からも音声入力メモを開くことができるようになります。
お好みでどうぞ。
音声入力メモの使い方(見本インストールはこちら)
さて、この音声入力メモの使い方を解説していきます。
うまく行かなかった人はこちらからショートカットをインストールください(上のリンクと同じものです)。
使い方
- ウィジェットもしくはショートカットアプリ内から「音声メモ」をタップ
- 入力後、入力停止ボタンを押して終了
- 必要な時、Evernoteの指定したノートブックを確認
以上です、簡単ですね。
ギャラリー以外のショートカットを追加する時の注意事項
初めてギャラリー以外のショートカットを追加する時、下のような注意事項が出ます。
セキュリティ的に許可を出すかどうかを予め設定しなければならないのです。
方法は、『設定→ショートカット→「信頼されていないショートカットを許可」をON』の順番で操作を行えばOKです。
ショートカットのインストールをリトライしましょう!
オートメーションについて
オートメーションはiOS13から新たに加わった「もし~なら~する」というものです。
例えば冒頭で紹介した「家を出た時自動でWi-fiを自動でオフ」などで、これも使いこなせればめちゃめちゃ便利ですよ!
オートメーションに関しては以下の記事にまとめています。
まとめ
この記事では初めてショートカットアプリを使う、という方に向けて使い方とおすすめレシピの紹介をしてきました。
ショートカットは使い方によっては「底なしにiPhoneが便利になる」ような機能。
それがこんなに手軽に使えるということで、私はショートカットは神アプリだと思っています。
ぜひ使いこなして、周りに一歩差をつけるiPhoneライフをおくりましょう!